近年25年以上生活を一緒にしていた夫婦が離婚する「熟年離婚」が増えています。

特に子供が成人になったり、結婚を機に妻から離婚が多いようですが

最近では、夫の定年退職と同時に離婚を切り出す妻が多くなってきました。

しかし、夫の退職金だけでは生活はできないので少しでも自分で稼げる年齢から

準備をする妻が増えてきました。

それまでは子供の進学や結婚などで経済面では夫の収入を充てにする必要があります。

夫婦の間の少々のトラブルは子供のために我慢して生活を続けています。

それでも我慢できないと夫の退職金が出るまで待つより働いて収入を得ることができると

さっさと分かれて自分の人生をやり直したいと考えます。

さらにここ数年で女性がパートや派遣などで社会に進出する数が増えてきました。

そのため、シングルマザーが多くなり世間も行政もそんな女性に協力的になってきました。

そんな理由から離婚を考えたら早々に夫婦生活に見切りをつけて離婚をするようです。

特に若くて結婚した夫婦に多いです。

熟年離婚の多くの原因には妻が家庭を一人でやりくりして我慢しているケースです。

子供の子育てはもちろん、学校行事や病気になっても妻が一人で奮闘しても夫は仕事を口実に

協力してくれない・・・などの理由を上げられます。

専業主婦の多かった時代は離婚しても経済的に独立できない人が多かったため、不満を抱えても

我慢して夫婦生活を続けていました。

しかし、そんな女性も高齢になってからでもパートやアルバイトなどで自立しやすい社会になってきています。

さらに2007年から婚姻期間中に収めていた年金を離婚しても夫婦で分割できる

「年金分割制度」が施行されるようになりました。

このことで女性は離婚したら年金も支給されないので我慢するといった人が少なくなりました。

しかし離婚にあたり口約束や何も決めずに離婚届に印鑑をついてはいけません。

離婚する前にしっかり二人で話し合って公正証書などを作成することが大事です。

どうしても話し合いができない場合は弁護士などに相談することをおススメします。