結婚は人生で最も大きな決断を決めるものです。
若いうちに結婚する人もいれば、30代・40代で結婚するという人もいます。
逆に結婚適齢期になっても独りだという方もいます。
結婚して幸せになれるのかどうかは、お互いの性格もあるので人それぞれ異なるものです。
結婚に憧れを抱く人もいますし、ずっと独身でもいいという考えの人もいます。
ここでは生涯未婚率についてと、なぜ男性は生涯未婚率が高いのかについてお伝えします。
生涯未婚率とは
日本にとってとても大きな課題となっているのが、少子高齢化問題です。
出生率の低さから子供が減少し、高齢化社会が進んでいます。
結婚しない男性や女性が多くいる事もネックとなっているのです。
少子化で取り上げられるのが「生涯未婚率」というものです。
この「生涯未婚率」がここ20年間において男性と女性とでおよそ10ポイントも差があるというのです。
統計を取った中で「調査を行った年に50歳である男女で結婚した事がない人」の割合を「生涯未婚率」と言います。
これが調査が始まった1990年から急激に増え続けているのです。
2015年の国勢調査の結果を見ると、50歳男性23.4%・50歳女性14.1%が結婚歴なしでした。
「生涯未婚率」は少子化へも影響している
生涯未婚率が上がってしまうことは、少なからず少子化の問題に関係しているとされています。
日本の1人の女性が未婚・既婚に限らず、一生の内に産む子供の数をTFRつまり合計特殊出生率といいます。
その合計特殊出生率として少子化を解説されることがほとんどです。
数値的には回復しているように見えましたが、1.5を超えられず2016年からは減ってきています。
また、今とほぼ同じ人口キープに必要な「2」までには開きが見られます。
2015年でのTFRは1.45ですが、初婚同士の男女夫婦が持つ「完結出生児数」は2015年で1.94です。
適齢期を過ぎたいわゆる晩婚で減ってはいますが、30年間で「2」までを維持しています。
なぜ生涯未婚率の算定年齢は50歳なのか
このように、それぞれの数字によって「未婚化」という結婚歴を持たない男女が増えている事が
少子化に関係していると言えます。
男性と女性との関係性は様々で結婚するかしないかも本人次第なのです。
また、未婚で子供を持ついわゆる「婚外子」の比率も2%の中で変化がないというのが言えます。
ちなみに、なぜ50歳が生涯未婚率での算定年齢なのか気になる人もいるかと思います。
それは、50歳以降で初婚となる人の数や割合が統計から見ても小さいのが理由だからです。
「でも50歳になってから結婚した人も多いよ」という人がいるのは再婚を入れた結婚だからと言えます。
死別・離婚を経た50歳過ぎの結婚は、生涯未婚率には無関係だからです。
男女で生涯未婚率は拡がっている
生涯未婚率は、増加傾向の孤立する高齢者・独身のまま毎日を過ごすおひとりさま・少子化等々に繋がると言われています。
中でも特筆するべきなのが、男性と女性との差が拡がっているという所です。
2015年の生涯未婚率は男性23.4%・女性14.1%でしたが、1970年では男性1.7%・女性3.3%でした。
それからの45年で、未婚女性が4倍だったのに比べ男性は14倍も増えたのです。
つまり割合としては「50人に1人」だったのが「4人に1人」になったという訳です。
未婚化の理由としては、収入が少ない男性は自信を持てないというのがあります。
また、女性自身が自分より高収入の男性を選ぶ傾向があるというのも挙げられます。
まとめ
男性も女性も、未婚のままでいるという人が増えているのは本当に大きな問題です。
特に、男女比率に大きな差がついているというのも深刻なことなのです。
結婚までの道のりも結婚してからも色んな問題があります。
また、結婚に向き・不向きの人もいる為難しいとも言えます。
それが、おひとりさまや少子化などを進めている要点とも言えるのです。
男性が結婚に対して大きな自信を持てるようになれば、生涯未婚率は変わるかと思います。