若い頃に出会い、恋愛を経て結婚すると二人だけの生活が始まります。
やがて子供が誕生すれば責任感もより強まることになるのです。
父親、母親として子供が巣立つ日まで育てなければならないのは当然の事です。
しかし、年齢を重ねた夫婦だけの生活になると雰囲気が変わってきます。
特に、夫が定年退職してからは以前と違うものとなるのです。
そこで自然と出てくるのが熟年離婚という問題です。
今回は熟年離婚について見ていきます。
人生100年時代というけれど
日本人の平均寿命が4年続けて過去最高を更新しました。
最近は「人生100年時代」とも言われ、100歳を超えたご長寿も健在です。
しかし、それに反するようにいつどのタイミングで破綻するか予想できないのが年金制度です。
毎月貰える年金の金額も、人によってそれぞれ違うので多めだったり少なかったりします。
もはや定年退職してからも何かしらの仕事をするのは当たり前とされています。
結局、人はずっと働いているしか生きる術はないというのです。
こうした時代をより上手く生き抜いていくにはどうするべきか気になる所です。
子供が巣立ち、夫婦二人きりになると急に静かになり寂しくなります。
しかし、同時に新たな問題が発生するのです。
夫が一日家にいると妻は・・・
長年仕事を生きがいとして暮らしてきた人は、定年退職を迎えると外に出なくなります。
ただ毎日妻が作ってくれる食事を待つだけといういわゆる上げ膳据え膳となってしまうのです。
そうなると、妻側としては何もせずに構えているだけの夫の姿を見続ける事になります。
会社勤めをしていた頃は、子供たちと共に労いながら暮らしていたはずです。
ですが定年になった途端、毎日のように顔を突き合せねばならなくなるのです。
そうして我慢しきれずに離婚を告げる妻が出てきてしまうのは珍しくなくなりました。
70歳を過ぎて離婚した男性の数を見ても15年間でおよそ2倍を超えて増えているのです。
この「熟年離婚」問題は夫にも妻にも深刻となります。
離婚時に貰える年金とは
2007年から夫婦が離婚するとなった場合に、夫である男性が受給している厚生年金が分けられます。
妻であった女性も半分の額を受け取れるため、離婚しようと決断する人達が増加したそうです。
しかし、年金受給額は約20万円くらいなので離婚で半額の10万円になるのです。
10万円で生活していくとなると、貯金していない限りはとても足りず苦しくなってしまいます。
自分自身の口座に貯金していればまだいいほうですが、そうでなければ暮らしていけないのです。
生活費が少ないままの日々が続いてしまうと、そのうち何も出来なくなり体調を崩してしまいます。
貯金があまりない人であれば、お互いが支障をきたす離婚は考えないほうが得策です。
少しでも働くことが大切
離婚する気持ちが強いのに、別れてからのお互いの生活を考えて躊躇するという夫婦もいるかもしれないです。
ですが、冷め切ったままの気持ちのまま暮らし続けても雰囲気が変わるわけではないのです。
いつまでも長く仲良くい続けられるために、気をつけるべき要点を知っておく事が大切です。
定年を迎える年齢となるまでに、洗濯や掃除・炊事といった基本の家事は出来るようにしておく事です。
必要最低限の家事ができていれば、ちょっとした食事を作ったり手伝いなども出来るはずです。
また、運動を兼ねての外出をするように心がける事も大切です。
貯金が多少あったり或いはなかったとしても、週1とか週2などで仕事に行くのもとても大事なのです。
まとめ
熟年離婚は男性にとってはダメージがとても大きいものとなります。
家事を妻に任せきりで、自分は何も出来ないとなると困り果ててしまいます。
基本的な家事だけでも出来るようにしておくと、妻としても助かります。
自分自身もある程度覚えておいたほうが妻が寝込んだ時などにこなせます。
もちろん、育児にも積極的に参加してほしいのが妻の本音とも言えます。
良好な夫婦関係を築き続けるには、定年後も仕事をしたほうがいいのです。